事業活動計画

平成30年度事業報告

概況

印章社会を守り正しい印章及び印章文字を多くの方々に知っていただくため、印章の使命である本人証明と意思の表記の役割及び印章の重要性の啓発活動を印章展等各種の手段を講じて行ってきました。

事業計画

Ⅰ. 公益目的事業の実施

印章彫刻技術の研鑽及び一般消費者に正しい印章文字の普及啓発活動を推進していくために以下の事業を行いました。

公1 印章彫刻技術を通じて印鑑登録制度の健全な発展に寄与する事業の実施
1.印章アドバイザー制度の実施
全国の市区町村印鑑登録窓口より寄せられた、届け出印鑑文字の判読等の問い合わせに対し丁寧に対応協力し感謝されています。 協会へ照会があったものは1年間で45件であり適宜対応いたしました。また直接協会への問合せに対し各地域での担当者を選任し迅速に対応できるよう再整備を実施いたしました。今年度末の印章アドバイザーは95名となっています。
2.印章字林の寄贈及び販売
改訂版「新常用漢字印章字林」を78冊寄贈又は販売いたしました。
行政機関としては、愛知県西尾市・春日井市、福島県郡山市、岡山県倉敷市、和歌山県、静岡県浜松市・葵区、東京都葛飾区・台東区・墨田区、福岡県朝倉市、新潟県、その他会員・一般への販売を行いました。
3.全国印章技術大競技会の開催
第22回全国印章技術大競技会を平成29年8月に公募を行い平成30年4月に全国より17名の審査員、なお今回より外部から2名の審査員にも加わっていただき9部門(出品者104名、出品総数186作品)にわたり公正な審査を実施し、成績発表と授賞式は平成30年10月13日に九州:宮崎で開催された全国大会にて執り行いました。
入選作については作品集(印譜)を作成し出品者を始め、各賞の提供者に寄贈し技術の継承と日本における印章・文字の文化の啓発活動に役立てております。
各賞提供者は経済産業省、厚生労働省、文部科学省、賀茂御祖神社、宮崎県知事、宮崎市長、中央職業能力開発協会、一般社団法人全国技能士会連合会、全国印判用品商工連合会等です。
また、2年後の東北:宮城にて開催の第23回全国印章技術大競技会に向けて改善点の協議もすでに開始し、各省庁への申請作業および公募要項の作成作業も始まっております。より公平性の高い競技会とするべく取り組んでおります。
4.技能検定への協力
平成30年度後期日程(平成31年2月)にて印章彫刻(木口彫刻作業)が開催され、令和元年度後期日程(令和2年2月)にてゴム印彫刻の最後となる検定が開催されることになりました。
今後の技能検定の継続に対しても積極的な取り組みをしなければなりません。また更なる技能の向上のため協会主催の技術検定を活用して更なる技術の研鑽に取り組んでいきます。
印章教科書改訂版を技術者育成のため、希望者には無償にて配布し後進の技術習得・技術の研鑽に努めております。
5.技能グランプリへの協力
平成31年3月に兵庫県で技能グランプリが開催されました。各地域で技術者の技術向上に取り組んでおります。今後も熟練技術者が技能の日本一を競い合う大会であり印章の唯一無二の根幹をになう技術の研鑽の重要な催しです。次回の令和4年開催に向け、実務を担う全国印章技能士会連合会を通じ競技委員、競技補佐員を派遣し、競技の運営と審査また競技用印材の提供、新常用漢字印章字林の提供等全面的に協力をしていきます。
6.技術検定の実施
今後も更に全国各地で開催できるよう準備を行ってまいります。技術検定に準一級を新設し、技能検定一級の取得に向けた技術者の技術向上をサポートしてまいります。またゴム印彫刻作業に関しても、技能検定は令和元年度後期日程にて終了となってしまいますが、技術の向上また継承のために実施いたします。
今後も更なる取り組みを行い技術検定を通じ、技能検定の継続を目指していきます。
今後も印章文化を広く宣伝するために第22回全国印章技術大競技会受賞作品の展示、はんこ彫刻の実演等により印章に関しての啓発活動を行い多くの来場者の方々に印章の奥深さをお伝えできるよう準備を行なっていきます。
公2 印章の重要性を広く訴える啓発事業の実施
1.印章展の開催
今年度は平成30年10月14日に宮崎県のイオンモールにて印章展を開催いたしました。
来場者には石材を使用した篆刻体験もしていただき日本における印章文化の啓発活動を実施いたしました。体験彫刻は大変好評で、希望者のために「通信講座(入門編)」をHPにも掲載し一般の方でも受講できる企画といたしました。
また8月1・2日にて経済産業省「子どもデー」にも参加し、小学生から中学生を対象とした石印材を使用した干支印の彫刻体験イベントを実施し参加者には彫刻方法だけではなく印章の重要性また自分自身で彫った石印の活用方法などを伝え印章に関して興味を持って頂くことができました。
2.各種媒体を利用した啓発活動の展開
印章展において各種資料を展示し、一般の観覧に供しました。 事業委員会を通じて各種キャンペーン(年末得々セール)の実施、及びポスター等の配布(謹賀新年用ポスター・印章の重要性の啓発ポスター・印章の日ポスター)を行いました。ホームページに関しては多くの消費者に見ていただきやすいよう適宜変更等を行いました。今後も印章の大切さ及び重要性を啓発する手段として利用をして行きます。
3.印章祈願祭の実施
平成30年9月30日京都の賀茂御祖神社(下鴨神社)において印章祈願祭を実施いたしました(台風により11月12日に順延)。10月1日の「印章の日」を中心として全国各地で印章供養事業を実施しております。
その他の開催としては、9月30日 北海道「有珠善光寺」、山形県「里之宮 湯殿山神社」、高知県「高知大神宮」、山口県「防府天満宮」、広島県「國前寺」、10月1日 静岡県「三島大社」「浅間神社」「浅間大社」「三明寺」「見付天神社」、山梨県「印章供養塔」「金櫻神社」、千葉県「東禅寺」神奈川県「赤門東福寺」、富山県「日石寺」、秋田県「太平山三吉神社」、石川県「尾山神社」、福井県「佐佳枝廼社」、10月6日鳥取県「三佛寺」、宮城県「旅立ち稲荷神社」10月10日岡山県「岡山神社」等各地にて執り行っております。
Ⅱ. その他事業

各種用品の斡旋販売により会員の事業促進を推進致しました。
また柘植樹事業を鹿児島県黄楊工業組合の協力のもと継続して実施しております。

2.総務委員会
1.三役会、理事会、理事・地域統括者合同会議及び総会の設営、運営。
2.規程(全国印章技術大競技会)の一部改定。
3.年2回の機関誌編集、発行を行いました。会員向けだけではなく外部への情報発信の視点も意識して実施。
4.各種媒体からのアンケート・取材対応等に協力。
5.ゴルゴ13のライセンス契約・各種商標登録への対応。
6.技能検定における厚生労働省との折衝、印章技術大競技会における経済産業大臣賞、厚生労働大臣賞、文部科学大臣賞などにつき対応・申請。
7.メーリングリストの構築を行い、行政機関からの情報などに関して会員への迅速な情報提供。
8.印章業界内にて設立された全国印章業連絡協議会に参画し、諸問題に対して情報収集・対応協議に協力。
9.財政状況を健全化するために改善努力の実施。
3.事業委員会
1.印章の重要性を広く伝える啓発事業として「印章の日ポスター」・「新成人・新社会人ポスター」を作成。配布につきましては、配送コスト圧縮のため上記ポスター2種と「謹賀新年ポスター」を一括して発送しました。
2.印太郎店頭ステッカーを作成配布いたしました。
3.入会案内パンフレットの作成をいたしました。
4.全印協ホームページ認知度アップのためWebバナー広告を行いました。
5.会員に対する販売促進セールを実施いたしました。
   (平成30年度分)
  ・名入れボールペン売上              1,402,300円
  ・全印協名入れボールペン売上            64,800円
  ・彫刻証明書売上                 297,000円
  ・ゴルゴ13印マット売上             182,880円
  ・ゴルゴ13ポケットティシュ売上          33,600円
  ・印章の知識他冊子売上              150,100円
  ・トナー                      93,200円
  ・印太郎人形                         0円
  ・特別国際種事業者証               153,000円
                       (小計)2,376,880円
  ・印章保証書                   679,000円
  ―――――――――――――――――――――――――――――――――
                       (合計)3,055,880円
6.印章保証を行いました。(平成30年度分)
  ・広島  1件                   105,000円
  ・愛知  1件                     7,850円
  ・山口  1件                     9,260円
  ・京都  3件                    51,700円
  ・東京  1件                    11,340円
  ―――――――――――――――――――――――――――――――――
                         (合計)90,650円
  ※保証発生件数 破損6件、盗難1件、火災0件の計7件
4.事業委員会
1.第22回全国印章技術大競技会作品展を開催。
平成30年10月13日開催の第41回全印協全国大会 九州(宮崎)にて入賞者表彰と
同時に優秀作品を展示するため、前日から委員が地元委員の方と打合せと準備をした。
2.平成30年10月14日、宮崎イオンモールにて「はんこの美」印章展と篆刻無料体験開催に協力。
3.平成30年度後期技能検定(印章彫刻、木口彫刻作業)の実施開催に協力。
各都道府県職業能力開発協会から発表された合格者は下記の通り。
 都道府県名    一級実技  学科  合格者  二級実技  学科  合格者
 北海道       4名   6名   4名   4名   3名   4名  
 東京都       8名   6名   8名   5名   5名   5名
 神奈川県      2名   1名   2名   2名   なし   2名
 京都府       2名   2名   3名   3名   3名   3名
 大阪府       8名  10名   8名   8名    6名   7名
 兵庫県       なし   なし   0名   2名   2名   2名
 広島県       なし   1名   1名   7名   6名   7名
 高知県       0名   1名   0名   2名   2名   2名
 大分県       1名   1名   1名   なし   なし   0名
 合 計      25名  28名  27名  33名   27名  32名 
4.平成31年度(令和元年度)後期技能検定(印章彫刻、ゴム印彫刻作業)の実施に協力。
実施公示   令和元年9月2日(月)  
受検申請受付 令和元年10月7日(月)~10月18日(金)
学科試験   令和2年2月2日(日) 
詳しくは各都道府県職業能力開発協会にお問い合わせください。
5.第23回全国印章技術大競技会(東北:仙台)公募要項を作成するため課題作成と審査員の依頼をした。
6.第30回技能グランプリ開催について
平成31年3月1日から4日間、兵庫県「神戸国際展示場」にて開催。印章木口彫刻では、全国から18名の選手が参加した。次回の開催は、令和4年3月に開催予定。

事業活動計画

平成29年度事業計画

概況

我々の事業目標である印章社会を守り正しい印章及び印章文字を多くの方々に知っていただくため、印章の使命である本人証明と意思の表記の役割及び印章の重要性の啓発活動や印章展等各種の手段を講じて事業を全国展開していきます。 

しかしながら会員の減少により協会の運営というものが非常に厳しい状態であるため様々な見直しを行うとともに新規会員の募集等により健全な運営が出来るよう努力していきます。

9月2・3日に石川県金沢市の金沢21世紀美術館市民ギャラリーにて印章展を開催いたします。会員のみなさまのご参加をお待ちしております。

本年度は木口彫刻とゴム印彫刻の技術検定が実施され、来年度に行われる木口彫刻の技能検定に向け技術の向上のサポートを行なっていきます。今後も継続努力を重ねつつ、並びに技能検定存続への準備も欠かせません。なおゴム印彫刻の技能検定開催に向けても関係省庁とも調整を行っていきます。

私たちの根幹である印章技術の更なる研鑽のため印章教科書改定版を有効に活用し印章彫刻技術者養成のサポートをしていきます。

事業計画

Ⅰ. 公益目的事業の実施

印章彫刻技術の研鑽及び一般消費者に正しい印章文字の普及啓発活動を推進していくために平成29年度は以下の事業を行っていきます。

公1 印章彫刻技術を通じて印鑑登録制度の健全な発展に寄与する事業の実施
1.印章アドバイザー制度の実施
往年より印章文字も崩し方が多様化しており、全国市区町村役場の印鑑登録窓口の業務担当者から登録される印章文字の判読、正誤の確認等の問い合わせに対応するために、印章アドバイザー制度の普及を促します。印鑑登録窓口から送られてくる個人情報に関しても、法令の規定を守り適切に対処します。
都道府県単位での対応のみでなく、各地域の印鑑登録窓口に近隣の会員が協力することを第一とし、対応できない地域に対しては当協会本部とネットワークの構築を提言し、専門の印章アドバイザーを充てることを計画していきます。
2.印章字林の寄贈及び販売
改訂版「新常用漢字印章字林」も発刊より約7年になりますが、未だ全国の市区町村の印鑑登録窓口すべてに行き渡っているとは言えません。昨年も「新常用漢字印章字林」をご要望に応じ有効活用していただくべく各地域に配布しましたが、今後も行政機関への寄贈を計るよう各地域での再促進に取り組みます。各市区町村において希望があれば地域と連携し追加寄贈をいたします。また、会員のみではなく一般にも販売し普及させていきます。
3.全国印章技術大競技会の開催
平成29年度は第22回全国印章技術大競技会の開催準備年となります。技術振興を目的に広く全国の印章技術者に開放すべく公募規定を発表し実施いたします。
平成30年4月に全国より17名の審査員と新たに協会会員ではない外部審査員を1名委嘱し、より公正な審査会を実施しいたします。その発表と授賞式は平成30年10月13日、全印協全国大会(宮崎)にて行います。
機械万能の時代ですが、完全な手作業での当競技会は印章技術の継承には欠かせないものとなっています。しかしながら、時代の趨勢に鑑み、技能検定木口2級が手仕上げになったこともあり、第9部に銀行印の部を設けこの部に限り手仕上げとすることにしました。若年技術者の登竜門とし、この第9部には新人奨励賞を設け今後の技術者の育成にも力を入れて行きます。
優秀作品の展示及び一般消費者への公開は、全国大会席上と、翌日別会場において実施します。卓越した技術と作品の素晴らしさを広く公開し、多くの人々に見ていただきます。優秀作品は2年間ホームページでも公開していきます。
4.技能検定への協力
3年に1度となっております印章彫刻(木口彫刻作業)の技能検定は平成30年度後期にて、9月公示、10月申し込み、平成31年1月から2月にかけて学科試験と実技試験が行われます。前回同様に木口2級が手仕上げとなります。
今後の技能検定の継続のためには検定受検者約100名とすることが必要ですので皆様の更なるご協力ご支援をお願いいたします。3 年後の開催に向け関係機関との調整を継続して行きます。
当協会として、厚生労働省から要請があった場合は、職業能力開発専門調査員規定に基づき、職業能力開発専門調査員の委嘱を受けて、調査専門委員会に出席し協力します。
中央職業能力開発協会の要請に応じて、中央検定委員5名を派遣し試験問題の作成等で協力し、また、全国で受検者の募集、検定試験実施会場の設営や問題用紙等を配布する補助要員の派遣、並びに材料(彫刻用印材)の提供で協力します。
5.技能グランプリへの協力
技能グランプリは、熟練技能者が技能の日本一を競い合う大会で、中央職業能力開発協会主催、一般社団法人全国技能士連合会の共催により平成29年2月に第29回技能グランプリが静岡県の「ツインメッセ静岡」を中心に6会場30職種540名の一級技能士が全国より参加し開催されました。 印章部門では木口彫刻職種に前回の倍となる27名の選手が出場致しました。
当協会は毎回同様に印章彫刻部門、ゴム印彫刻部門(今回は休止)の実施に競技委員、競技補佐員並びに選手を多数派遣し、競技の審査や運営に協力し、また競技用の彫刻用印材を協賛しています。次回は平成31年2月に開催予定ですのでそれに向け協力準備、技術者の研鑽・育成に取り組んで参ります。
6.技術検定の実施
厚生労働省主催の技能検定制度は受検者の減少等により廃止が決定した職種もあり、印章彫刻部門も平成30年度の受検者が約100名に達しないと休廃止統合の検討対象となることが考えられます、今後も協会主催の技術検定が少しでも役立ち、受検者増に繋がればと思います。
技術検定は平成29年8月に開催しますので、会員皆様の協力をお願いします。
長らく休止状態にありましたゴム印彫刻部門も、現状の実態からして受検者が100名は到底無理な状態で、我が国独自の伝統芸術的技術であり、ぜひにと懇願いたしましたが適わず、廃止は仕方ないところです。廃止の前に一度は受検させて貰うことができるそうです。
平成31年度後期の予定で、ゴム印彫刻の技能検定を実施する方向で関係機関との依頼・調整作業を技術委員会を中心として対応していきます。
公2 印章の重要性を広く訴える啓発事業の実施
1.印章展示会の開催
印章の重要性、伝統技術の素晴らしさを一般消費者に認識していただくための印章展示会を開催します。当協会主催の全国印章技術大競技会の優秀作品の展示、印章の重要性を訴えるポスターの展示、印章彫刻の制作過程、印章の歴史、篆刻の彫刻方法、柘植樹事業等をパネル等を用いてPRを行っていきます。また若手技術者による印章彫刻、ゴム印彫刻の実演や印章の使命の重要性をチラシ、ティッシュ等に刷り込んで配布等を行います。多くの方々に足を止めていただいて印章の技術と伝統の世界を見ていただきます。 また、同時にその展示会場で篆刻教室を開催し、実際に印を作る体験をしてもらいます。篆刻教室は原則無料とし、実際の彫刻を体験して貰います。創る楽しさと印章の大切さ及び重要性を訴えます。
今年度は9月2・3日に石川県の金沢21世紀美術館にて開催します。その他にも2カ所程の会場にて印章の重要性を啓発するイベントを実施していきます。
2.各種媒体を利用した啓発活動の展開
印章の重要性や唯一無二であることの必要性、印章と文字、印章の材料に関する基礎知識、印章の歴史等々について各種資料を作成し、印章展示会や篆刻教室での啓発活動の資料とします。また、ポスターでは印章の管理の重要性を訴えるもの等年間2種類程度を作り会員の店頭に掲示します。
3.印章祈願祭、印章供養事業の実施
長年にわたって重要な契約に使用した印章、銀行印認印等が、摩耗、破損や改印等により不用になった印章の処分について、京都賀茂御祖神社境内の神璽社(印璽社)と提携して印章祈願祭を行います。一般の方々より預かった古印章、不用印章を印章の役割と大切さを啓発しながら、無償で責任を持って清祓し、埋納の儀を執り行います。
世界遺産に認定されている賀茂御祖神社での印章祈願祭に倣い、現在は全国28か所程の社寺で同様の行事を、神社で行う印章祈願祭、寺で行う印章供養として展開します。本年は10月1日「印章の日」直前の9月24日に開催します。告知はホームページ、会員店の店頭掲示ポスター等によります。
当日は無料の篆刻体験教室や正しい印章の知識を知らせるパネル展示等を行い、印章の役割と重要性を宣伝します。
Ⅱ. その他の事業(相互扶助等事業)の実施

販促品の製作、販売により、会員の事業促進を推進します。
また、全国で印章保証制度を実施することにより、消費者の安心と保証に寄与していきます。

他1 会員向け販促商品斡旋事業の実施
(1)ボールペン(協会名入り)の斡旋販売
(2)彫刻証明書の斡旋販売
(3)印章保証書の斡旋販売
(4)印章の知識(パンフレット) の斡旋販売
(5)その他関連用品の斡旋販売
(6)印章保証制度の実施
(7)柘植樹育成事業の実施

各委員会の事業活動計画

総務委員会
1.公益社団法人としての定款・規則・規程(関連様式、他)の整備。
2.技能検定の継続に向けて、関係機関との協議の継続。
3.三役会、理事会、地域統括者会議及び総会の運営を通じて、情報の正確な伝達の促進。
4.年2回の機関誌発行を通じて内外に情報を発信。
5.ホームページの適切な運営。
6.その他、公益社団法人全日本印章業協会に関する事柄に適切に対処。
事業委員会
1.印章保証制度の推進
2.通年事業の実施
  ・印章の重要性を広く伝える啓発事業として「印章の日/新社会人・新成人ポスター」 の作成、配布。
  ・謹賀新年ポスターの作成、配布。
  ・年末販売特別セールの実施。
3.会員及び一般向け篆刻教室通信講座の募集及び運営。
4.印章憲章及び彫刻過程のパネル配布。
5.ホームページアクセス数のUPと情報の充実をはかる。
技術委員会
1.印章技術の継承と一般社会への啓発活動を支援。
2.第3回技術検定の施行及び結果発表と今後の検定のあり方を議論。
3.第22回印章技術大競技会の準備。
4.各地の印章展や篆刻教室などに支援。
5.印章アドバイザー制度の支援と充実を促進。

事業活動報告

平成28年度事業報告

概況

印章社会を守り正しい印章及び印章文字を多くの方々に知っていただくため、印章の使命である本人証明と意思の表記の役割及び印章の重要性の啓発活動を印章展等各種の手段を講じて行ってきました。

事業計画

Ⅰ. 公益目的事業の実施

印章彫刻技術の研鑽及び一般消費者に正しい印章文字の普及啓発活動を推進していくために以下の事業を行いました。

公1 印章彫刻技術を通じて印鑑登録制度の健全な発展に寄与する事業の実施
1.印章アドバイザー制度の実施
全国の市町村印鑑登録窓口より寄せられた、届け出印鑑文字の判読等の問い合わせに対し丁寧に対応協力し感謝されています。 協会へ照会があったものは1年間で40件であり適宜対応いたしました。また直接協会へのお問合せに対し各地域での担当者を選任し迅速に対応できるよう再整備を実施いたしました。今年度末の印章アドバイザーは120名となっています。
2.印章字林の寄贈及び販売
改訂版「新常用漢字印章字林」を93冊寄贈又は販売いたしました。
行政機関としては、福岡県新宮町、大阪府八尾市、三重県いなべ市、沖縄県沖縄市、熊本県熊本市、千葉県市川市、その他では高校・出版会社・会員・一般への販売を行いました。
また技能グランプリ開催にあたり全国印章技能士会連合会へ20冊の無償提供も行いました。
3.全国印章技術大競技会の開催
第21回全国印章技術大競技会を平成27年7月に公募を行い平成28年4月に全国より16名の審査員にて9部門(出品者105名、出品総数236作品)にわたり公正な審査を実施し、成績発表と授賞式は平成28年9月17日に北海道にて開催された全国大会にて執り行いました。
入選作については作品集(印譜)を作成し出品者を始め、各賞の提供者に寄贈し技術の継承と文字文化の啓発活動に役立てております。
各賞提供者は経済産業省、厚生労働省、文部科学省、賀茂御祖神社、北海道知事、札幌市長、中央職業能力開発協会、一般社団法人全国技能士会連合会、全国印判用品商工連合会等であります。
また、平成30年に開催予定の第22回全国印章技術大競技会に向けての準備もすでに開始し、審査員に関しても新たに外部審査員を迎え、公平性の高い競技会とするべく取り組んでおります。
 
4.技能検定への協力
平成30年度後期日程(平成31年2月)にて印章彫刻(木口彫刻作業)が開催となり、平成31年度後期日程(平成32年2月)にてゴム印彫刻が開催される見込みとなっております。
今回も受検者数を約100名を確保し今後の技能検定の継続に対しても積極的な取り組みをして行かなければなりません。また更なる技能の向上のため協会主催の技術検定を活用して更なる技術の研鑽に取り組んでいきます。
印章教科書も約2年の歳月をかけこれからの技術者育成のため改訂版が作製されました。この度中央職業能力開発協会の職業訓練教材コンクールにおいて会長賞を受賞いたしました。今後もこの印章教科書を有効活用していきます。
5.技能グランプリへの協力
平成29年2月に技能グランプリが静岡県で開催されました。選手も27名と多くの出場者により、競技を実施することができました。今後も熟練技術者が技能の日本一を競い合う大会であり印章の唯一無二の根幹をになう技術の研鑽の重要な催しです。次回の開催は平成31年に行われますので、実務を担う全国印章技能士会連合会を通じ競技委員、競技補佐員を派遣し、競技の運営と審査また競技用印材の提供、新常用漢字印章字林の提供等全面的に協力をしていきます。
6.技術検定の実施
第3回技術検定を平成29年8月に全国5会場にて実施いたします。今後も更に全国各地で開催できるよう準備を行ってまいります。あらたに技術検定に準一級を新設し、技能検定一級の取得に向けた技術者の技術向上をサポートしてまいります。またゴム印彫刻作業に関しても今後の技能検定の開催に向け実施いたします。
今後も更なる取り組みを行い技能検定の継続を目指していきます。
公2 印章の重要性を広く訴える啓発事業の実施
1.印章展の開催
全国大会(北海道:札幌)の翌日、平成28年9月18日に札幌地下街イベント広場(オーロラプラザ)にて盛大に開催されました。来場者には石材を使用した篆刻体験をしていただき、多くのお子様にも体験していただきました。
印章文化を広く宣伝するために第21回全国印章技術大競技会受賞作品の展示、はんこ彫刻の実演上映等により印章に関しての啓発活動を行い多くの方々に印章の奥深さを体感していただきました。
2.各種媒体を利用した啓発活動の展開
印章展において各種資料を展示し、一般の観覧に供しました。 事業委員会を通じて各種キャンペーン(年末得々セール)の実施、及びポスター等の配布(謹賀新年用ポスター・新成人新社会人ポスター・印章の日ポスター)を行いました。ホームページに関しては多くの消費者に見ていただきやすいよう変更等を行いました。内容も充実し今後も印章の大切さ及び重要性を啓発する手段として利用をして行きます。
3.印章祈願祭の実施
平成28年9月25日京都の賀茂御祖神社(下鴨神社) において印章祈願祭を実施いたしました。10月1日の「印章の日」を中心として全国各地で印章供養事業を行いました。
その他の開催としては、10月1日 新潟県「白山神社」、神奈川県「東福寺」、富山県「日石寺」、石川県「尾山神社」、福井県「佐佳枝廼社」、静岡県「三明寺」「三島大社」「浅間神社」「見付天神社」、山梨県「印章の塔」「金櫻神社」、岡山県「岡山神社」、福岡県 「若八幡宮」、宮崎県「宮崎八幡宮」、大分県「春日神社」、2日北海道「有珠善光寺」、山口県「防府天満宮」、長崎県「白岳神社」、8日鳥取県 「三佛寺」、広島県「國前寺」、12月31日千葉県「東禅寺」等、各地にて行っております。
Ⅱ. その他事業

各種用品の斡旋販売により会員の事業促進を推進致しました。
また柘植樹事業を鹿児島県黄楊工業組合の協力のもと継続して管理を行いました。

2.総務委員会
1.三役会、理事会、理事・地域統括者合同会議及び総会の設営、運営を行いました。
2.規程の一部改定を行いました。
3.年2回の機関誌編集、発行を行いました。会員向けだけではなく外部への情報発信の視点も意識して行いました。
4.各種媒体からのアンケート等に協力致しました。
5.技能検定における厚生労働省との折衝、印章技術大競技会における経済産業省、厚生労働省、文部科学省大臣賞などにつきまして申請など対処致しました。
6.財政状況を健全化するために改善努力を行いました。
3.事業委員会
1.印章の重要性を広く伝える啓発事業として「印章の日ポスター」・「新成人・新社会人ポスター」を作成。配布につきましては、配送コスト圧縮のため上記ポスター2種と「謹賀新年ポスター」を一括して発送しました。
2.10月1日の「印章の日」を社会一般に広く知っていただくため昨年10月1日の読売新聞全国版にて広告を掲載しました。
3.協会ホームページのリニューアルを行いました。
4.全印協マーク及び印太郎使用規程を協議し改定案を理事会に提出しました。
5.会員向けホームページ作成サービスを始めました。
6.全印協ホームページ刷新に伴いバナー広告による認知度アップを行いました。
7.彫刻作業工程の定義及び図案の見直しを行いました。
8.会員に対する販売促進セールを実施いたしました。
              (平成28年7月1日~平成29年6月30日現在)
  ・名入れボールペン売上             1,709,400円
  ・全印協名入れボールペン売上             79,680円
  ・彫刻証明書売上                  285,750円
  ・ゴルゴ13印マット売上              236,140円
  ・ゴルゴ13ポケットティッシュ売上         192,500円
  ・印章の知識他冊子売上               265,400円
  ・トナー                       17,400円
  ・印太郎人形                      5,000円
  ・印章保証書(623冊)              730,300円     
  ―――――――――――――――――――――――――――――――――
                      (合計)3,521,570円
 
9.印章保証を行いました。(平成28年度分)
  ・愛知  3件                    16,080円
  ・島根  1件                     5,660円
  ・札幌  5件                    63,400円
  ・京都  1件                    11,060円
  ・大阪  4件                    43,020円
  ・広島  1件                    12,800円
  ・神奈川 1件                     4,200円
  ・北海道 1件                     1,700円
  ・東京  1件                    36,100円
  ―――――――――――――――――――――――――――――――――
                      (補償合計)194,020円
  ※補償発生件数 破損6件、盗難8件、火災4件の計18件 
4.技術委員会
1.第21回 全国印章技術大競技会の作品展示会について
7月22日、第21回全国大会( 北海道) の大競技会役員4名で、作品印譜集の審査講評文と作品確認を行った。8月6日競技会役員在京9名で作品を額に入れ、大会会場への発送作業を実施した。
9月16日全国大会会場の北海道札幌パークホテルにて委員会を開催し、17日の作品展示と18日の印章展及び市民体験教室の段取りを検討した。両日とも北海道の担当者傘下、多くの市民が体験され、委員の手順も良好で滞りなく実行できた。
2.次回(第22回)技術大競技会について
平成28 年11月19日、次回大競技会の審査員委嘱と外部審査員の人選について協議が行われた。協会審査員については数人の方からご勇退の意向があるので検討することになり、後日3名の審査員交代と外部審査員、協会永久審査員、計18名が内定した。 
競技課題については次回九州大会開催地からの5部門の課題が提示され、平成29年5月13日の委員会での協議で、残り4部門の競技課題の選定を、書面にて協会審査員に改めて依頼し、審査会の日程を平成30年4月21日(土)22日(日)の開催予定を伝えながら「審査員就任を同意する意思」を平成29年5月末までに確認した。又、出品者に対する各賞については前回同様に予定し、後日公募規定を作成した。
3.技能検定について
ゴム印彫刻検定については、最後の一回だけ最終検定が行われる予定、と公言してきたにも拘らず平成29年度後期には開催出来ないことが判明した。
対策として、平成29年4月19日午前、厚生労働省職業能力開発局能力評価課に協会代表3名が、技能検定「ゴム印彫刻作業」復活の陳情に訪問し質疑応答が行われた。同日午後、厚生労働省上席職業能力検定官より「今回の要請に関しては厚労省内で前向きに取り組む」と電話回答があり、翌日、今後の方針が明示された。
 これまでの取り組みにより、平成30年度後期に木口彫刻、平成31年度後期にゴム印彫刻の技能検定の開催予定となった。
4.技術検定について
平成28年9月16日、北海道での全国大会で開催された技術委員会で、技術検定の実施予定日を平成29年8月6日(日)とし、木口彫刻準一級二級、ゴム印彫刻一級二級の課題内容を機関誌11月号に掲載することを決定した。
その流れから平成28年11月19日の委員会で平成29年2月1日に実施公示するための「実施要綱」の細部に亘り検討した。平成29年6月1日より20日迄の申請期間とし、会議の結果を基に技術検定申請書などの準備に入った。
平成29年5月13日の委員会では、採点基準、開催地と検定委員の確認、実技、学科の問題の確認。その他課題の担当者を決めるなど検定の全般にわたり確認作業をし、平成29年7月8日在京委員が資料の発送作業を実施予定。
5.印章教科書の教材コンクールと厚生労働省認定について
平成28年7月12日、厚生労働省職業能力開発局より神奈川県印章高等職業訓練校宛に教材コンクールへの応募案内があり、全印協技術委員会主導で昨年完成した「印章教科書」を申請した。
光栄にも特別賞の中央職業能力開発協会会長賞を受賞することができ、11月22日、明治記念館での授賞式に中島会長と青山委員長が出席した。(機関誌5月号に掲載)
12月12日、職業大基盤整備センターから、教材コンクールの審査コメントを頂き、平成29 年2月28日に同ホームページに掲載された。
この勢いで「厚生労働省認定教科書」の冠を獲得する方向に向かった。平成29年3月2日、申請書類が提示され、平成29年3月31日、年度末ギリギリに申請した。平成29年4月12日、厚生労働省の担当者が東印会館に来訪。審査の流れ(概要)の説明と、最適な審査委員の候補者の選定を依頼された。検討の結果平成29年5月16日、協会は「教材審査委員候補者推薦の件」として4名(外部3名、業界内1名)の候補者を厚生労働省へ報告した。

事業活動報告

平成27年度事業報告

概況

印章社会を守り正しい印章及び印章文字を多くの方々に知っていただくため、印章の使命である本人証明と意思の表記の役割及び印章の重要性の啓発活動を印章展等各種の手段を講じて行ってきました。

事業計画

Ⅰ. 公益目的事業の実施

印章彫刻技術の研鑽及び一般消費者に正しい印章文字の普及啓発活動を推進していくために以下の事業を行いました。

公1 印章彫刻技術を通じて印鑑登録制度の健全な発展に寄与する事業の実施
1.印章アドバイザー制度の実施
各地域で印章アドバイザー制度を実施するためのガイドを三役会及び理事会にて作製し全国の市町村印鑑登録窓口より寄せられた、届け出印鑑文字の判読等の問い合わせに対し丁寧に対応協力し感謝されています。 協会へ照会があったものは1年間で38件であり適宜対応いたしました。また直接協会へのお問合せに対し各地域での担当者を選任し迅速に対応できるよう再整備を行いました。今年度末の印章アドバイザーは126名となっています。
2.印章字林の寄贈及び販売
改訂版「新常用漢字印章字林」を130冊寄贈又は販売いたしました。また印章アドバイザー制度の再推進を図るため地域に印章字林を1,500冊再配布し行政との関係強化を行いました。
行政機関としては、武蔵野市、八王子市、中津市、那覇市、鳥取市、大阪府大東市、千葉県科学警察研究所及び会員や一般への販売を行いました。
3.全国印章技術大競技会の開催
第21回全国印章技術大競技会を平成27年7月に公募を行い4月に全国より16名の審査員にて9部門(出品者105名、出品総数236作品)にわたり公正な審査を行いました。
成績発表と授賞式は9月17日に北海道にて開催される全国大会にて行います。
入選作については作品集(印譜)を作成し出品者を始め、各賞の提供者に寄贈し技術の継承と文字文化の啓発活動に役立てております。
各賞提供者は経済産業省、厚生労働省、文部科学省、賀茂御祖神社、北海道知事、札幌市長、中央職業能力開発協会、一般社団法人全国技能士会連合会、全国印判用品商工連合会等であり
ます。
4.技能検定への協力
平成27年度後期日程にて平成28年2月に印章彫刻(木口彫刻作業)が開催されました。
受検者数も約100名となり今後の技能検定の継続に対しても積極的な取り組みをして行かなければなりません、また更なる技能の向上のため協会主催の技術検定を活用して更なる技術の研鑽に取り組んでいきます。
印章教科書も約2年の歳月をかけこれからの技術者育成のため改訂版を作製しました。
5.技能グランプリへの協力
本年は技能グランプリは開催されませんでしたが、熟練技術者が技能の日本一を競い合う大会であり印章の唯一無二の根幹をになう技術の研鑽の重要な催しです。次回の開催は平成29年に行われますので、実務を担う全国印章技能士会連合会を通じ競技委員、競技補佐員を派遣し、競技の運営と審査等に協力をしていきます。
6.技術検定の実施
第3回技術検定は平成29年8月に実施の予定です。全国各地で開催できるよう準備を行ってまいります。あらたに技能検定に関して手仕上げが2級として認められましたが今後も更なる取り組みを行い技能検定の継続を目指していきます。
公2 印章の重要性を広く訴える啓発事業の実施
1.印章展の開催
平成27年9月4日~6日にわたり宮城県仙台市(東北電力グリーンプラザ『アクアホール』)にて盛大に開催されました。来場者体験型の石材を使用した篆刻体験、お子様にも参加しやすい消しゴムはんこ彫り体験だけではなく、印章文化を広く宣伝するために第20回の印章技術大競技会受賞作品の展示、東北印章人作品展、昭和の懐かしいはんこ用品の展示、はんこ彫刻のDVD上映、クイズ等様々な方法により印章に関しての啓発活動を行い多くの方々に印章の奥深さを体感していただきました。また事前告知として河北新聞、朝日新聞、仙台リビング新聞、タウン情報誌、テレビ局も取材があり多くの方にご参加頂けました。(入場者数1,020名 彫刻体験者267名)
平成28年5月14・15日に東京ビッグサイトにて第41回DESIGN FESTAに出店し、手彫りによる印章彫刻・手書き判下からのゴム印作製など多くの来場者にその手仕事の奥深さをPRいたしました。(ブース来場者は550名程)
2.各種媒体を利用した啓発活動の展開
印章展において各種資料を展示し、一般の観覧に供しました。 事業委員会を通じて各種キャンペーン(年末得々セール)の実施、及びポスター等の配布(謹賀新年用ポスター・新成人新社会人ポスター・印章の日ポスター)を行いました。ホームページに関しては多くの消費者に見ていただきやすいよう変更等を行い今後も印章の大切さ及び重要性を啓発する手段として利用を行っていきます。
3.印章祈願祭の実施
平成27年9月27日京都において印章祈願祭を実施いたしました。「印章の日」を中心として全国各地で印章供養事業を行いました。
その他の開催としては、9月26日福岡県 「若八幡宮」、10月1日 神奈川県「東福寺」、富山県「日石寺」、静岡県「三明寺」「三島大社」「浅間神社」「見付天神社」、山梨県「印章の塔」「金櫻神社」、石川県「尾山神社」、福井県「佐佳枝迺社」、岡山県「岡山神社」、大分県「春日神社」、宮崎県「宮崎八幡宮」、3日長崎県「白岳神社」、新潟県「白山神社」、4日北海道「有珠善光寺」、山口県「防府天満宮」、広島県「國前寺」、鳥取県 「三佛寺」、12月31日千葉県「東善寺」等、各地にて行っております。
Ⅱ. その他事業

各種用品の斡旋販売により会員の事業促進を推進致しました。また柘植樹事業を鹿児島県黄楊工業組合の協力のもと継続して管理を行いました。

2.総務委員会
1.内閣府公益認定等委員会の定期立入検査の実施
 (協会の活動状況報告及び今後の活動方針・遊休財産額超過分の対応等)
2.定款・規則の一部改定を行いました。
3.三役会、理事会、理事・地域統括者合同会議及び総会の設営、運営を行いました。
4.年2回の機関誌編集、発行を行いました。会員向けだけではなく外部への情報発信の視点も意識して行いました。
5.各種媒体からのアンケート等にお答えしてまいりました。
6.技能検定における厚生労働省との折衝、全国印章技術大競技会における経済産業省、厚生労働省、文部科学省大臣賞などにつきまして申請など対処致しました。
7.財政状況を改善するために各種情報の発信、改善努力を行ってまいりました。また会員増強策等を検討実施しております。
事業委員会
1.保証制度の推進
2.通年事業の実施
  ・印章の重要性を広く伝える啓発事業として「印章の日ポスター」・「新成人・新社会人ポスター」・「謹賀新年ポスター」の作成、配布。
  ・年末販売得々セールの実施。
3.印章技術講座の開設
  (概要)
  ・彫刻工程をDVDに収録。
   技術教科書とあわせて技術を習得出来る通信講座を開設する。
4.新聞広告による全印協PRを検討。
5.消費者に向けての印章アドバイザー制度の設置。
  (概要)
  ・印章知識と彫刻技術を審査の上、合格者には認定証及び看板の設置を認める。
3.事業委員会
1.印章の重要性を広く伝える啓発事業として「印章の日ポスター」・「新成人・新社 会人ポスター」を作成、配布しました。
2.「謹賀新年ポスター」を作成、配布しました。
3.印太郎キャラクター人形を作成、配布しました。
4.会員向けホームページ作成サービスを始めました。
5.技術講習用動画の作成を進めています。
6.全印協ホームページ刷新に伴いバナー広告による認知度UPを進めています。
7.新聞広告による全印協の認知度UPを進めています。
8.会員に対する販売促進セールを実施いたしました。
              (平成27年10月~28年6月30日現在)
  ・名入れボールペン売上             1,773,000円
  ・全印協名入れボールペン売上            246,290円
  ・彫刻証明書売上                  309,496円
  ・ゴルゴ13印マット売上              271,930円
  ・ゴルゴ13ポケットティッシュ売上         100,810円
  ・印章の知識他冊子売上               275,240円
  ―――――――――――――――――――――――――――――――――
                      (合計)2,976,766円
9.印章保証書販売実績  688冊           804,730円
10.印章保証を行いました。(平成27年度分)
  ・東京  3件                    18,380円
  ・神奈川 2件                    28,000円
  ・静岡  1件                     5,250円
  ・愛知  1件                    12,000円
  ・京都  2件                    18,000円
  ・大阪  3件                    33,370円
  ・山口  1件                    11,460円
  ・福岡  2件                     9,130円
  ―――――――――――――――――――――――――――――――――
                        (合計)135,590円
  ※保証発生件数 破損7件  盗難8件の計15件
4.事業委員会
1.印章教科書改訂作業と刊行
8月 26 日、全印協総会当日に頒布予定だった改訂版印章教科書の遅れを取り戻すべく、技術委員会委員6名と中島会長、前田前技術委員長、印刷業者と共に東印会館にて編集会議を行いました。教科書の編集は委員が各部門に分かれて担当をして全体を纏める方法をとってきましたが、各担当部門以外の委員を交えた意見交換をして全委員での最終校正としました。
9 月 9 日、新技術委員会の準備会議を急遽開催すると共に、前回の編集会議での確認事項が残っていたので、在関東委員とオブザーバーの中島会長、前田前技術委員長、印刷会社編集者で整合作業を実施しました。
9 月 17 日、前回の作業の確認と細かい部分の修正作業をオブザーバーと共に最終確認をして校了とし、印刷発注としました。全印協全会員と神奈川印章訓練校、東印講習会、大印講習会に今後の必要冊数などを考慮し、1800冊としました。
9 月 26 日、京都下鴨神社での印納祭前日の三役会にて印章教科書の進捗状態を報告し、翌日残りの案件であった印章教科書の表紙デザインを中島会長と共に決定して発注完了、10 月 20日、印章教科書の印刷完成と全印協会員への配布を開始しました。技能検定受検に大いに参考になると確信します。
11月 18日の三役会で、印章教科書を厚生労働省認定教科書の申請をすべきか?能力開発機構によると認定申請しない選択肢もあり、そのメリットがどれほどあるか?その申請労力と掛かる負担との兼ね合いを考慮すべきだが、打診し今後の検討をおこなう。公的な図書館等への送付、セキュリティを施しHPでの公開、外部の希望者には贈呈記録を残し( 入会案内を添えて ) 無償提供としたい等の意見が出ましたが、1 月の理事会で以上の件は全て了承されました。
2.手仕上げコンテスト抽選会
9 月 13 日、昨年の手仕上げコンテストに応募された作品の中から実印の部「竹中重治」35点を選び、インターネット上での人気投票をするイベントを開始しました。11月 18 日の三役会で投票数3,385件の応募のうち人気第 1 位作品への応募688名の中から抽選会を 行い、1 等 10名 (1 万円 )2等 30 名 ( 印マット ) の当選者に賞金商品を発送しHPに掲載 しました。
3.技能検定の実施
3年ぶりの技能検定が実施されるに当たり、2級の実技試験内容の変更を始めとする試験案内が9月 1日に発表されると共に受検受付は10月5日から開始しました。学科試験は1月31日に決定、実技は2月 14日まで、合格発表は3月 11日と日程の発表がありました。 申請者は 1 級54名2級 48名で目標の100名が確保できたのは次回に繋がるでしょう。全国11会場で検定が実施され、合格者は 1 級42名2級41名でした。
過去 2 回行われた「技術検定」について、平成29年 8 月に開催します。旧技能検定の2級の課題を技術検定の準1級として新設し、技能検定1級へのステップとして頂きたい。
今後の開催される検定等の日程
H29.2 技能グランプリ
H29.8 技術検定 準 1 級、2級を企画して早めに公示する。
H30.2 技能検定 彫刻ゴム印 1 級2級(ゴム印最後の検定)
H31.2 技能検定 木口彫刻 1 級2級
H31.2 技能グランプリ
4.第21回全国印章技術大競技会の準備と審査会
2月20日、準備作業の委員会を開催し、既に発表された課題の応募期間後の開封作業を4月3日に、審査会を4月16日、17日に開催する日程を確認すると共に、審査方法や作品の提示方法を検討しました。
大会委員会委員の的確な準備作業のもと、審査会は先生方のご熱心な審査とご協力が大きく、2日間共滞りなく終了しました。関係各位に改めて御礼申し上げます。
4月23日24日、札幌に於いて大会会場での下見を兼ねて三役会が開催され、作品展示と市民との体験イベント会場を見学、地元北海道大会役員の方々との交流もしました。
5月15日、競技会委員会を審査員3名と共に、採点の確認、各賞のまとめ作業を開催。受賞者への周知方法、賞状トロフィーの手配、手仕上げ人気投票の段取り等の作業をしました。
6月4日、大競技会審査会で発生した問題点について技術委員会を開き検討を行った。公募規定や新設の第9部門の印譜掲載条件等、審査会のアンケートをもとに次回開催時の検討課題としていきます。

事業活動報告

平成26年度事業報告

概況

我々の事業目標である印章社会を守り正しい印章及び印章文字を多くの方々に知っていただくため、印章の使命である本人証明と意思の表記の役割及び印章の重要性の啓発活動を印章展等各種の手段を講じて全国展開していきます。

8月10日に独自の技術検定を実施、今後も技能検定の継続努力を行っていきます。なお改定版印章教科書を頒布いたします。26年度の全国大会及び印章技術大競技会に向けて、準備を進めます。

事業計画

Ⅰ. 公益目的事業の実施

印章彫刻技術の研鑽及び一般消費者に正しい印章文字の普及啓発活動を推進していくために、26年度は以下の事業を行っていきます。

公1 印章彫刻技術を通じて印鑑登録制度の健全な発展に寄与する事業の実施
1.印章アドバイザー制度の実施
全国市区町村役場の印鑑登録窓口の業務担当者から登録される印章文字の判読、正誤の確認等の問い合わせに対応するために、印章アドバイザー制度を設けて無償で実施します。印鑑登録窓口から送られてくる個人情報に関しても、法令の規定を守り適切に対処します。
従来のように都道府県単位で、各地区の印鑑登録窓口に近隣の会員が協力することで、行政から得る情報を、消費者に提供していく役目と同時に、対応できない地域に対して当協会本部とネットワークを構築し、専門の印章アドバイザーを設置することを計画していきます。
2.印章字林の寄贈及び販売
改訂版「新常用漢字印章字林」を制作発刊し、約4年になりますが、未だ全国の市区町村の印鑑登録窓口すべてに行き渡っているとは言えません。機会ある毎に寄贈を計るよう各地域に促していきます。印章アドバイザー制度の実施のため使用する場合は今後も寄贈いたします。
3.全国印章技術大競技会の開催
第20回全国印章技術大競技会にあたり平成26年3月に公募を行い4月に全国より16名の審査員にて8部門の公正審査を実施いたしました。成績発表と授賞式は9月の全国大会(神戸)にて行います。卓越した技術と作品の素晴らしさを広く公開し、展示会等を通じて多くの消費者へ見て頂きたいと思います。入選作については、作品集(印譜)を作成し出品者を始め各賞の提供者に寄贈し、技術の継承と文字文化の啓発活動に役立てていきます。なお各賞提供先である、経済産業省、厚生労働省、文部科学省の大臣賞の提供先、賀茂御祖神社、中央職業能力開発協会、兵庫県、神戸市、兵庫県職業能力開発協会、一般社団法人全国技能士会連合会、全国印判商工連合会等にも寄贈を行いってまいります。
4.技能検定への協力
次回の技能検定は28年2月から3月にかけて学科試験と実技試験が行われる予定です。当協会として、厚生労働省から要請があった場合は、職業能力開発専門調査委員規程に基づき、職業能力開発専門調査員の委嘱を受けて、調査専門委員会に出席し協力します。中央職業能力開発協会の要請に応じて、中央技能検定委員5名を派遣し試験問題の作成等で協力し、また全国で受験者の募集、検定試験会場の設営や問題用紙等を配布する補助要員の派遣、並びに材料(彫刻用印材)の提供で協力します。 
5.技能グランプリへの協力
技能グランプリは、熟練技能者が技能の日本一を競い合う大会で、中央職業能力開発協会主催、一般社団法人全国技能士会連合会の共催により27年2月に開催される予定です。
当協会は実務を担う全国印章技能士会連合会と連携し、開催に備えます。
6.技術検定の実施
厚生労働省主催の技能検定制度は受検者の減少等により廃止が決定した職種もあり、印章彫刻部門、ゴム印彫刻部門は平成24年度の受検者数が100名を超え次回3年後の実施がほぼ固まりました。次回の平成27年度の実施に向け準備を行っていきます。そこで技能検定の模擬試験の意味も込めて8月10日に第2回の技術検定を実施します。厚生労働省の技能検定と同様に、印章彫刻に携わる全ての技術者を対象とし、各都道府県に検定会場を設け試験を行います。審査員は会員中から10年以上の実務経験を持ち、ブロック駐在理事から推薦された者から技術委員会で選定した会員に委嘱します。各試験会場では、審査員に準ずる経験を持つ会員が実務に当たり公正を期します。
公2 印章の重要性を広く訴える啓発事業の実施
1.印章展示会の開催
印章の重要性、伝統技術の素晴らしさを一般消費者に認識していただくための印章展示会を開催します。当協会主催の全国印章技術大競技会の優秀作品の展示、印章の重要性を訴えるポスターの展示、印章彫刻の制作過程、印章の歴史、篆刻の彫刻方法、柘植樹事業等を大型モニターで放映、若手技術者による印章彫刻、ゴム印彫刻の実演、印章の使命の重要性をチラシ、ティッシュ等に刷り込んで配布、お好み印アンケートの実施等を行います。多くの方々に足を止めていただいて印章の技術と伝統の世界を見ていただきます。また、同時にその展示会場で篆刻教室を開催し、実際に印を作る体験をしてもらいます。篆刻教室は原則無料とし、実際の彫刻を体験して貰います。創る楽しさと印章の大切さ及び重要性を訴えます。本年度は9月21日にJR神戸駅前 デュオ神戸で開催します。
2.各種媒体を利用した啓発活動の展開
印章の重要性や唯一無二であることの必要性、印章と文字、印章の材料に関する基礎知識、印章の歴史等々について各種資料を作成し、印章展示会や篆刻教室での啓発活動の資料とします。また、ポスターでは印章の管理の重要性を訴えるもの等年間2種類程度を作り会員の店頭に掲示します。
3.印章祈願祭、印章供養事業の実施
長年にわたって重要な契約に使用した印章、銀行印認印等が、摩耗、破損や改印等により不用になった印章の処分について、京都賀茂御祖神社境内の神璽社(印璽社)と提携して印章祈願祭を行います。
一般の方々より預かった古印章、不用印章を印章の役割と大切さを啓発しながら、無償で責任を持って清祓し、埋納の儀を執り行います。
賀茂御祖神社での印章祈願祭に倣い、現在は全国28か所の社寺で同様の行事を、神社で行う印章祈願祭、寺で行う印章供養として展開します。
10月1日「印章の日」を中心とした時期に行います。ホームページ、会員店の店頭掲示ポスター等により告知します。当日は無料の篆刻体験教室や正しい印章の知識を知らせるパネル展示等を行い、印章の役割と重要性を宣伝します。
Ⅱ. その他の事業(相互扶助等事業)の実施

販促品の製作、販売により、会員の事業促進を推進します。また、全国で印章保証制度を実施することにより、消費者の安心と保証に寄与していきます。

他1 会員向け販促商品斡旋事業の実施
(1)ボールペン(協会名入り)の斡旋販売
(2)彫刻証明書の斡旋販売
(3)印章保証書の斡旋販売
(4)印章の知識(パンフレット) の斡旋販売
(5)その他関連用品の斡旋販売
(6)印章保証制度の実施
(7)柘植樹育成事業の実施

各委員会の事業活動計画

総務委員会
1.公益社団法人としての定款・規則・規程・(関連様式、他)の作成、実施。
2.技能検定の継続に向けて、関係機関との協議の継続。
3.三役会、理事会、地域統括者合同会議及び総会の運営を通して、情報の正確な伝達を促進します。
4.年2回の機関誌発行を通して内外に情報を発信していきます。
5.ホームページの適切な運営に努めます。
6.その他、公益社団法人全日本印章業協会に関する事柄に適切に対処します
事業委員会
1.保証制度の推進。
2.通年事業の実施。(販売得々セールの実施、印章の日、謹賀新年、新成人・新社会人ポスターを作成配布)
3.ホームページの刷新(実印作成アドバイスコーナー設置、ハンコ検定の常設化、入会案内(会員募集)、一般向け販売商品、会員専用各種ページの開設、印太郎のブログの開設)。
4.会員向けホームページ制作請負システムの構築。
5.篆刻教室の通信講座の開設。
6.印太郎キャラクター人形の作成。
7.印鑑登録の必要性と印章文化の発展を図るため、各種媒体を利用しての啓発を検討。
技術委員会
1.印章技術の継承と一般社会への啓発の実施。
2.全印協主催による彫刻ゴム印の検定実施。
3.全印協主催による木口手仕上げ検定の実施。
4.技能検定受験者増と存続に向けての取り組み。(印章教科書の編集発行)
5.印章展、篆刻教室等の支援。
6.印章アドバイザー制度の支援及び充実。

事業活動報告

平成25年度事業報告

概況

我々の事業目標である印章社会を守り正しい印章及び印章文字を多くの方々に知っていただくため、印章の使命である本人証明と意思の表記の役割及び印章の重要性の啓発活動を印章展等各種の手段を講じて全国に展開していきました。

昨年8月5日に独自の技術検定を実施しましたが、その後も技能検定の継続努力を行っております。

厚生労働省との話し合いとともに、今年度は印章教科書の改定作業を行います。26年度早々には予算措置を講じて改定版印章教科書を頒布したいと計画しています。26年度の全国大会及び印章技術大競技会に向けて、準備を進めました。

事業計画

Ⅰ. 公益目的事業の実施

印章彫刻技術の研鑽及び一般消費者に正しい印章文字の普及啓発活動を推進していくために、25年度は以下の事業を行っていきました。

公1 印章彫刻技術を通じて印鑑登録制度の健全な発展に寄与する事業の実施
1.印章アドバイザー制度の実施
全国市区町村役場の印鑑登録窓口の業務担当者から登録される印章文字の判読、正誤の確認等の問い合わせに対応するために、印章アドバイザー制度を設けて無償で実施します。印鑑登録窓口から送られてくる個人情報に関しても、法令の規定を守り適切に対処します。BR 従来のように都道府県単位で、各地区の印鑑登録窓口に近隣の会員が協力することで、行政から得る情報を、消費者に提供していく役目と同時に、対応できない地域に対して当協会本部とネットワークを構築し、専門の印章アドバイザーを設置することを計画しました。
2.印章字林の寄贈及び販売
改訂版「新常用漢字印章字林」を全国の市区町村の印鑑登録窓口約6000ヶ所に寄贈しましたが、引き続き消費者の利益となるように販売活用していきます。印章アドバイザー制度の実施のため使用する場合は、追加寄贈いたします。
3.全国印章技術大競技会の開催
25年度は全国印章技術大競技会の開催はありませんが、その準備として募集要項を早期に発表し応募者の増加策とします。この競技会は技術振興を目的に広く全国の印章技術者から作品を公募して行います。機械万能の世と言われるが、完全な手作業での当競技会は印章技術の発展継承には欠かせないものとなっています。
4.技能検定への協力
技能検定は、25年2月から3月にかけて学科試験と実技試験が行われました。100名を越える受検者を得て、次回3年後の実施がほぼ固まりましたが、予断は許せません。引き続き厚生労働省及び中央職業能力開発協会との話し合いの場を持ち、検定制度の存続とそのための制度改革について交渉して行きます。その一環として改訂版印章教科書の編集を行いました。
5.技能グランプリへの協力
技能グランプリは、熟練技能者が技能の日本一を競い合う大会で、中央職業能力開発協会主催、社団法人全国技能士会連合会の共催により25年2月に開催されました。
当協会は実務を担う全国印章技能士会連合会と連携し、次回の開催に備えます。
6.技術検定の実施
厚生労働省主催の技能検定制度は受検者の減少等により廃止が決定した職種もあり、印章彫刻部門、ゴム印彫刻部門は平成24年度の受検者数が100名を超え次回3年後の実施がほぼ固まりました。
技術検定は技能検定の存続を計り、併せて指定試験機関への道を模索するための資料情報の蓄積を目指すものですが、独自検定制度創設も視野に入れています。
平成26年度の実施に向けて、準備を行いました。
公2 印章の重要性を広く訴える啓発事業の実施
1.印章展示会の開催
印章の重要性、伝統技術の素晴らしさを一般消費者に認識していただくための印章展示会を開催しました。当協会主催の全国印章技術大競技会の優秀作品の展示、印章の重要性を訴えるポスターの展示、印章彫刻の制作過程、印章の歴史、篆刻の彫刻方法、柘植樹事業等を大型モニターで放映、若手技術者による印章彫刻、ゴム印彫刻の実演、印章の使命の重要性をチラシ、ティッシュ等に刷り込んで配布、お好み印アンケートの実施等を行いました。多くの方々に足を止めていただいて印章の技術と伝統の世界を見ていただきます。また、同時にその展示会場で篆刻教室を開催し、実際に印を作る体験をしてもらいます。篆刻教室は原則無料とし、実際の彫刻を体験して貰います。創る楽しさと印章の大切さ及び重要性を訴えます。本年度は10月6日に福岡で開催しました。
2.各種媒体を利用した啓発活動の展開
印章の重要性や唯一無二であることの必要性、印章と文字、印章の材料に関する基礎知識、印章の歴史等々について各種資料を作成し、印章展示会や篆刻教室での啓発活動の資料とします。また、ポスターでは印章の管理の重要性を訴えるもの等年間2種類程度を作り会員の店頭に掲示します。
本年も啓発のためのキャンペーンをインターネット上に展開します。
当協会ホームページを適宜改定し、啓発活動の道具として使っていきます。
3.印章祈願祭、印章供養事業の実施
長年にわたって重要な契約に使用した印章、銀行印認印等が、摩耗、破損や改印等により不用になった印章の処分について、京都賀茂御祖神社境内の神璽社(印璽社)と提携して印章祈願祭を行いました。
一般の方々より預かった古印章、不用印章を印章の役割と大切さを啓発しながら、無償で責任を持って清祓し、埋納の儀を執り行いました。
賀茂御祖神社での印章祈願祭に倣い、現在は全国28か所の社寺で同様の行事を、神社で行う印章祈願祭、寺で行う印章供養として展開しました。
10月1日「印章の日」を中心とした時期に行います。ホームページ、会員店の店頭掲示ポスター等により告知します。当日は無料の篆刻体験教室や正しい印章の知識を知らせるパネル展示等を行い、印章の役割と重要性を宣伝します。
Ⅱ. その他の事業(相互扶助等事業)の実施

販促品の製作、販売により、会員の事業促進を推進します。また、全国で印章保証制度を実施することにより、消費者の安心と保証に寄与していきます。

他1 会員向け販促商品斡旋事業の実施
(1)ボールペン(協会名入り)の斡旋販売
(2)彫刻証明書の斡旋販売
(3)印章保証書の斡旋販売
(4)印章の知識(パンフレット) の斡旋販売
(5)その他関連用品の斡旋販売
(6)印章保証制度の実施
(7)柘植樹育成事業の実施

各委員会の事業活動報告

総務委員会
1.公益社団法人としての定款・規則・規程・(関連様式、他)の作成、実施。
2.全国印章技術大競技会公募規程の周知。技能検定の継続努力。
3.三役会、理事会、地域統括者会議及び総会の運営を通して、情報の正確な伝達を促進しました。
4.機関誌の発行を通して内外に情報を発信していきます。
5.ホームページの適切な運営に努めます。
6.その他、公益社団法人全日本印章業協会に関する事柄に適切に対処します
事業委員会
1.保証制度の推進を図ります。現行の印章保証書は、在庫がなくなるまで有効使用します。将来的には新印章保証書・彫刻証に切り替えます。
2.インターネットバナー広告の実施。
3.公益化によるアウトサイダーとの差別化PR方法を検討。
4.得々セール、ポスターなど通年事業の実施。
技術委員会
25年度も印章技術の継承と一般社会への啓発に努めて参ります。
1.第20回全国印章技術大競技会の公募規程の作成、公表及び作品募集。
2.印章教科書改訂版の出版準備。
3.技能検定受検者増と存続に向けての模索、取り組み。
4.印章展、篆刻教室等の支援。
5.印章アドバイザー制度の充実。

事業活動報告

平成24年度事業報告

概況

印章社会を守り正しい印章及び印章文字を多くの方々に知っていただくため、印章の使命である本人証明と意思の表記の役割及び印章の重要性の啓発活動を印章展等各種の手段を講じて行って来ました。

平成24年8月1日発足の公益社団法人全日本印章業協会は11ヶ月の活動を終えました。新生全印協への円滑な移行を目指し会員各位のご理解の下、当初の計画をほぼ達成いたしました。

公益目的事業1-1から1-6、同2-1から2-3及びその他事業(1)から(7)に亘り実施しました。

Ⅰ公益目的事業の実施

印章彫刻技術の研鑽及び一般消費者に正しい印章文字の普及啓発活動を推進していくために以下の事業を行いました。

公1 印章彫刻技術を通じて印鑑登録制度の健全な発展に寄与する事業の実施
公1-1印章アドバイザー制度の実施
 全国の市町村印鑑登録窓口より寄せられた、届け出印鑑文字の判読等の問い合わせに対し、丁寧に対応協力し感謝されています。また、各地の要望により、行政とのかかわりのきっかけになる文書の提供等、各地域の支援を行いました。
公1-2印章字林の寄贈及び販売
 要望のあった行政に「新常用漢字印章字林」の寄贈及び販売を行いました。従前同様受け入れていただける所とそうでない所とありますが、今後も各地域の協力のもと、継続していきます。
公1-3全国印章技術大競技会の開催
 表彰式を岡山における全国大会で9月15日に実施しました。ほぼ前回並みの規模で開催することができました。印章技術の発展継承のため今後も継続していきます。
公1-4技能検定への協力
 平成24年度後期日程にて平成25年2月、印章彫刻木口部門を行いました。幸い100人を超す受検者を得て、平成27年度の実施が確保されました。各地で検定に携わっていただいた皆様に御礼申し上げます。
公1-5技能グランプリへの協力
 平成25年2月23日幕張メッセで開催された技能グランプリに対し、実務を担う全国印章技能士会連合会を通じて協力を行いました。
公1-6技術検定の実施
 平成24年8月1日に実施し、技能検定の存続に関する貴重な情報の蓄積ができました。その後厚生労働省との折衝の中で、次回の技術検定が新検定の試験実施になる可能性が出てきました。継続して折衝を続けています。
公2 印章の重要性を広く訴える啓発事業の実施
公2-1印章展示会の開催
 岡山全国大会の際に、JR岡山駅前地下広場にて実施し、多くの一般の方々の来場を得ました。
公2-2各種媒体を利用した啓発活動の展開
 印章展示会において各種資料を展示し、一般の観覧に供しました。事業委員会を通じて各種キャンペーンの実施及びポスター等の配布を行いました。
公2-3印章祈願祭の実施
 24年9月21日京都において印章祈願祭を実施しました。「印章の日」を中心として全国各地で印章供養事業を行いました。
Ⅱその他事業

 保証書と彫刻証明書の一体となったものの作製及び配布を行いました。その他各種用品の斡旋販売及び柘植樹事業を継続して行いました。

事業活動報告

平成23年度事業報告

1.概況

平成23年度に入り、現在の所管の総務省のご了解のもと、去る12月7日に公益認定申請を行いました。その後平成24年4月から6月にかけて公益認定等委員会事務局の担当者のご指導ご助言の下、申請書の修正作業を行ってまいりました。この稿執筆時点では、7月13日の公益認定等委員会に上程されるところまで来ています。総会当日には何らかの報告が出来るものと考えています。

公益認定申請の活動の他に継続活動として、印鑑登録制度の維持発展のための各種材料の斡旋販売及び無償配布、全国印章技術大競技会及び印章展の開催並びに技能検定制度の継続実施への働きかけ、そしてその対応策としての協会独自の技術検定の準備を進めてきました。

東日本大震災の義援金の募集を継続してお願いしています。第二次として昨年9月末日を目標にお願いし、12月に配布しました。福島県と宮城県に合計455,000円送金しました。次に第4回目として6月に同じく福島県と宮城県に251,000円を配布しました。この間にも義援金入れてくださる各地会員の皆様がありました。この場を借りて御礼申し上げます。もうしばらく義援金口座を用意しておきますので、機会を見つけて募集をお願いします。

2.総務委員会

23年度初回の理事会を賀茂御祖神社の印章祈願祭に併せて開催しました。理事の皆様に印章祈願祭に触れていただき、各地で行われる印章祈願祭、供養祭の参考になればとの想いです。理事会を四回、三役会を七回開催しました。更に2月には、地域統括者の皆様との合同会議を持ち、半期修了の報告と後半の計画をご説明しました。また、各地域の事業活動の報告や有意義な提案がありました。

機関誌「全印協」を二回発行致しました。23年秋号では、総会報告、印章祈願祭報告、公益認定申請の経過報告、各地の通信員の皆様の協力の下での各地域の動き等を掲載しました。24年春号においては、2月の理事地域統括者合同会議を受けて関連の記事を掲載しました。

手彫り手仕上げ機械彫りの自主規制の再確認と注意喚起、公益認定申請の経過報告、技能検定と技術検定の案内、印章字林に対するご意見への答え等々です。また、秋に開催予定の全日本印章業組合連合会全国大会中国(岡山)の案内も掲載しました。

期末の会員数は、87名減の1,456名となりました。後継者難や会員の高齢化が原因と思われますが、会員数の減少は予算に直結する重大な問題であります。継続して協議を続けていく必要があります。

3.事業委員会

今年度も公益法人化に向け、印章の必要性と重要性を啓発する事業推進と会員の利便性を考慮して収益事業を展開してまいります。

(1) 昨年同様、年末販促得々セールを実施しました。(期間23.10~24.6現在)
  ・名入れボールペン売上 2,724,548円
  ・ゴルゴ13印マット売上 507,340円
  ・ポケットティッシュ売上 152,590円
  ・印章の知識冊子売上 213,420円
  ・印章の心得 栞 その他売上 195,030円 合計3,792,928円
   (粗利益 1,383,419円)
(2) 「謹賀新年」「新成人・新社会人」ポスターを作成して配布しました。
  ・経費節減のため全連機関誌と一緒に個人宛に送付しました。
(3) フォトフレーム斡旋事業を行いました。
  ・フレーム貸出し分買上 47台(16府県買上)
  ・フレーム新品買上 37台
  ・SDカードのみ(無償) 851個
  ・新しいPR方法です。フォトフレームを活用して店舗の活性化をしてください。
(4) 印章保証を行いました。(23年度分)
  ・北海道 1件 3,262円・東京都 2件 16,010円
  ・埼玉県 1件 1,962円・静岡県 1件 3,862円
  ・愛知県 1件 15,145円・新潟県 1件 22,362円
  ・富山県 1件 1,882円・京都府 6件 41,310円
  ・大阪府 3件 22,552円・兵庫県 1件 15,005円
  ・和歌山県 1件 2,210円・広島県 1件 2,000円
   (発生件数20件・保証合計147,562円)
  ・保証内容は、破損16件、盗難4件、火災0件の20件でした。
  ・H22年度保証件数は8都府県22件でした。
(5) 昨年同様、インターネットバナー広告でアンケート調査を行いました。
  ・媒体 YahooニュースにH24.3.1~8の一週間掲載しました。
  ・アンケート回答者に抽選で300名様にゴルゴ印マットを贈りました。
(6) H24年度用「印章の日」ポスターを作成しました。7月中に配布します。
(7) インターネットバナー広告アンケート調査結果を取りまとめ、冊子にして配布します。
  ・現在製作中で8月の総会と9月の全連岡山大会で配布します。

アンケート結果は、営業の参考になると思われますので必読下さい。

4.技術委員会

(1) 23年7月10日、技術委員会開催。手仕上げコンテストインターネット投票(坂本の銀行印)の選定。全印協主催の技術検定(ゴム印検定、木口手仕上げ検定)の検討。厚生労働省の技能検定100名の応募者を目指しての検討。
(2) 23年7月、第19回全国印章技術大競技会公募規定と第5回手仕上げコンテストの公募規定を全印協機関誌と共に送付。大競技会は現代印章、全印協並びに全日印連ホームページでも公表。今回から世界文化遺産賀茂御祖神社、新木宮司の快諾を得て、特別賞の新設、本競技会に華を添える事になりました。尚、刻字部門も新設、より充実した競技会になりました。
(3) 23年8月21日、技術委員会開催。技術検定のゴム印、手仕上げの課題作りその他を検討。
(4) 23年10月1日、全日印連ホームページに坂本様の銀行印人気投票をアップ。今回は大競技会の優秀作品を見ていただく仕組みを作って、1,125名の方々に大変好意的な感想を戴きました。11月9日、三役会において抽選。茨城県大澤勝則様他9名に、一万円、埼玉県小野寺由香様他29名にゴルゴ13の印マットを進呈。栃木県坂本龍馬様他8名の坂本様に投票いただいた坂本の印をプレゼントしました。
(5) 23年10月9日、名古屋駅前名鉄百貨店前広場で「はんの美」展を東海ブロックで開催。大競技会の優秀作品の展示、各種資料の配付、石印彫刻体験など実施。通行量が多く沢山の皆様に足を止めて見て頂きました。
(6) 11月発行の全印協機関誌に、技術検定を早くから知って貰う為、概要を発表。
(7) 24年1月22日、技術委員会開催。10時から17時まで長時間にわたり技術検定の検討。
(8) 24年2月15日、手仕上げコンテストの作品開封。実印52点、認印94点、合計146点は前回より25%増。東印技術部理事にお手伝いを頂きました。
(9) 24年4月8日、大競技会作品開封。刻字部門創設(12点出品)も、合計で171点前回と同数でした。作業は東印技術講習会講師にお手伝いを頂きました。
(10) 24年4月21、22日の両日にわたり全国から撰ばれた16名の審査員によって、大競技会と手仕上げコンテストの厳重且つ公正な審査が行われました。当事者には6月始めに結果通知、発表は9月15日の岡山の全連大会でおこないます。
(11) 5月発行の機関誌並びに全印協、全日印連のホームページに全印協主催の技術検定の受検案内を公示しました。
(12) 24年6月12日、技術検定受付終了。ゴム印1級8名、2級7名、手仕上げ3級59名、学科試験のみ受検3名、合計77名の受検者がありました。
(13) 24年6月23日、技術委員会。12時から17時まで技術検定の最終確認に終始。
(14) 24年6月28日、受検者に技術検定受験票を事務局から発送。