柘(つげ)植樹事業

公益社団法人 全日本印章業協会は平成21年2月21日に持続性のある印章の素材としての柘の植樹事業を行いました。
植樹は林野庁が推奨する木材の合法性、持続性ある原材料の確保を目的として鹿児島県黄楊工業組合が鹿児島県南九州市頴娃町を中心とした地域で行っているところですが、CO2削減(カ-ボンオフセット)やトレーサビリティー(作業内容を記録した履歴を残し追跡調査が出来ること)が世の中の流れになってきた状況を踏まえ、我々業として柘は印材として最も多く消費している者の義務として、また公益性の観点からもこの事業を行うことにしました。
南九州市頴娃町別府に120坪の畑に100本の苗木を植え、(植樹は数年毎行う)これを今後30年にわたり、鹿児島県黄楊工業組合に管理委託する息の長い事業となります。
公益社団法人 全日本印章業協会は環境保護や公益性の高い事業として、全日本印章業組合連合会、鹿児島県黄楊工業組合、地元南九州市、等の協賛、協力を得て規模の大きな取組となっています。

柘(つげ)生育状況報告

2009.10.20
今年の2月に植樹した柘の生育状況はとても順調です。
草払い6回、殺虫剤散布4回、施肥1回を実施しております。
枯れてしまったのは100本の内1本だけで、
数年後の間伐を考えますと植え替えも必要ないと思われます。
今後の生育状況も引き続きご報告していく予定です。
2011.08
今年は4本の立ち枯れが発生したので、来年2月に追加植樹を計画しています。
害虫の発生が多く、4回の薬剤散布を行いました。
草払い3回、施肥1回実施しています。2011年8月14日撮影の写真です。
2012.08
柘は5本程元気のない木がありますが、他の木は順調に育っています。
今年は今までに、春前に施肥、草払いを4回、害虫駆除の散布を3回しました。
去年抜いたところに新しく10本植え直しもしました。
2015
2015年は台風等の被害はほとんどありませんでしたが、害虫の発生が例年に無く多く、他では害虫による立ち枯れがよく見受けられるほどでした。
薩摩柘につきましては、害虫の被害も最小限に抑えることにより生育には問題なく順調に育っております。
作業内容は、草払い5回、薬剤散布5回、施肥2回実施致しました。